GUNDAM SEED DESTINY PARODIES

「悪夢」〜33話と34話の間で〜


あの時、永遠の別れを済ませたはずだった。
しかし、忘れたくても忘れられない。
いつしかあの湖を再び訪れてしまった、シン・アスカ。

湖の畔に立ちつくし、
思い出すのは、ステラの元気な姿。
くるくる踊るステラ、一緒に焚き火に当たったステラ、貝殻をくれたステラ…。
ステラの思い出に浸るシン。

と、その時!
ゴボゴボゴボ!
水面が急に泡立つ。

シン「何?水中モビルスーツか!?」
あわててコクピットに戻ろうとする…が、
良く見ると、泡立ちはそれほど大きなものではない。
みるみるうちに水面が盛り上がり、
ザッバーン!
現れた影は、徐々に人のような形を現す。
どうやら、老人のようだ。

シン「何だよ?あんたは!?」
老人「わしか?わしは、この湖の神様じゃ!」
シン「うえぇ〜ぇ〜ぇっ!?」
   (思わずアーサーのようなリアクションをしてしまう、シン)

神様「ところで少年!この湖に何か落し物をしなかったか?」
シン「落としたっていうか、沈めたっていうか…」
神様「何!?もしや故意に捨てたのではあるまいな?
   不法投棄は犯罪じゃぞ!
   それに環境保護の観点から、各種団体も黙っておらぬぞ…」

シン「神様のくせに、妙に現実的だなぁ…」
神様「何か文句があるのか?」
シン「あ、いえ、何でもありません」

神様が水に手を入れ、何かを引っ張り出す。

神様「お前が落としたのは、これかな?」

と言って、神様が見せたものは…、金のステラ!
確かにステラにそっくりだが、全身が金色に輝いている。

シン「何これ?百式ですか?」
神様「パイロットはクワトロと名乗っているが、実はシャアでな…。
   わしは神様じゃから、何でも知っているぞ。
   …って、そうじゃなくて!」

シン「うわ!…神様がノリツッコミかよ?」
神様「…で、どうなのじゃ?」
シン「あ、いや…、確かにステラに似てるけど…、
   俺が落としたのは、こんな金ピカじゃなくて…」

神様「そうか、違ったか…」

再び何かを取り出す、神様。
今度は…、銀のステラ!

シン「金なら1枚、銀なら5枚ってね…」
神様「もう乗ってやらんぞ!…で、どうなのじゃ?」
シン「これも違います」
神様「そうか、違ったか…」

またも何かを取り出す、神様。
今度は…、普通のステラ!

シン「あ、これです!これ!」
   「ステラ!会いたかったよ!」

神様「少年よ、お前は正直者じゃ!
   褒美として3つともお前にくれてやろう」

金・銀・並、3人のステラをもらってしまった、シン・アスカ。

金ステラ「シン…ステラ…守るって…」
銀ステラ「シン…ステラ…守るって…」
並ステラ「シン…ステラ…守るって…」

シン「うわ!3人ももらっちゃって、どうすんだよ?俺…」

金ステラ「シン…好き」
銀ステラ「シン…好き」
並ステラ「シン…好き」

シン「参ったなぁ…。とりあえず、ミネルバへ帰ろう」

金ステラ「ミネルバ…?」
銀ステラ「ミネルバ…恐い?」
並ステラ「やっつけなきゃ。恐いものは…全部!」

金ステラ「いやぁ〜〜ぁっ!」
銀ステラ「いやぁ〜〜ぁっ!」
並ステラ「いやぁ〜〜ぁっ!」

そして、暴れ出した3人のステラに、ボコボコにされるシン。

シン「ステラ!やめろ!やめてくれ〜!」

しかし止まらない、3人のステラ。
そして、ついに…、
3ステラ「ジェットストリームアタ〜ック!」

シン「うわ〜ぁ〜〜〜っ!」

 

 

ミネルバの居室。
ベッドから飛び起きる、シン。
シン「何だ?夢か?」
   「恐い夢だったなぁ…これぞ『悪夢』って感じ…」

シン「ったく!これも全部あいつ(フリーダム)のせいだ!」
…と、さらに憎悪を燃やすシン・アスカであった。

…本当の34話「悪夢」へ、つづく!

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